944683 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

21世紀の教育をめざして・・・

21世紀の教育をめざして・・・

卒業式に向けて~その1~

『卒業式までのあり方を考えさせる~「らしさ」を考えさせる~』

卒業式は行事である。
行事にはそれまでの日々の本人の全てが出る。
卒業式は、小学校6年間の最後の行事である。
ということは、6年間の自分の全てが出る。
これに間違いはないか?

卒業式まで、後4ヶ月ある。
「まだ4ヶ月もある」正直に、そう思う人?
「もう4ヶ月しかない」そう思う人?

(前者がいなければ、追い詰めた途中で再度話を持ってきて、
 AもBもCもできていないのに、やる気も出してなくてしてもいないのに、
 「まだ4ヶ月もある」と考えているのでしょう。「もう4ヶ月しかない」と
 思っていたら、AとかBとかCとかはしているはずだ。だって、もっとしないといけな
いこと、してはいけないと考えて止めなければいけないことがたくさんあるのだから」
 と追い込む。)

後でまた同じ事を聞きます。

話を戻します。
6年間の自分の小学校生活全てが出る、出てしまうのが卒業式だということは間違いない。
では、その卒業式のどこにどのように自分の6年間が出るのか。
1つでもいいから言える人は黙って立ちます。

・気をつけの姿勢
・「はい」という返事
・校歌の歌声
・・・・・・
とりあえず、ここでは全て「そうだ」と認めておく。

その卒業式には、どんな人が参加するのですか?
・先生方
・地域の方
・保護者
・在校生
・・・・

今から、あるお母さんとお父さんもでしょうか、いただいた手紙を読みます。
このような方もたくさん来られます。

『いつもお世話になっています。学芸会も終わり、子ども達の成長をうれしく思っていま
す。いろんな行事や授業参観のたびに、大きく成長している子ども(子ども達)に親と
しても喜んでいます。
 今日、このようなお手紙を差し上げたのは、他でもありません、最近、気になることが
あるからです。
 もちろんこのようなことは我が子だけであろうと思いますが、子どもの話に時々6年生
の他の子供さんたちのことも出てきますので、気になって書かせていただきました。

 それというのも、子ども達の遊びや行動、興味本位に話す内容のことです。
 話の内容は、
1. 男の子と女の子のことです。面白半分に好きとか嫌いとか、
話を聞いていると、この子は「そんなことしか興味はないのか?頭というか心の中
はそんなことしかないのか・・・」子どもを持つ親として愕然とすることばかりで
す。その内容も、小学生としては「らしさ」を逸脱しているように思います。
マスコミの影響でしょうか? 小学生なのに変に一人の大人として勘違いしている
親のせいでしょうか? 
そのような子どもさんは、言葉遣いもよくないようですし、裏表のある行動も耳に
すると聞いているこっちの方が悲しくなる内容です。
「あなたはたかが10歳程度の子どもでしょ。何もできないのに何を勘違いしてい
るの?」と他人様の子どもさんでも叱りつけたくなるような内容です。

(以下略)

ここで、一般性のある「らしさ」について考えさせる。
「人間としての一般性を身につけている、その表れとしての『~らしさ』」という言葉を言
いなさい。
・男らしさ
・女らしさ
・小学生らしさ
・中学生らしさ
・・・・
『変わるものと変わらないものに分けなさい』

『変わらないものはコツコツ積み重ねていくものです。
 変わるものを途中を抜かしてしまうと、どうなると思いますか?』
・おかしな成長になる
・素直さがなくなる
などがおそらく出るだろう。
このあたりで新聞記事を見せる。
「佐世保の事件」「静岡の事件」「町田市の事件」・・・
ひどい状態になるとこのようになるのです。

『そのような成長をしない、まともな普通の人間らしい成長をする、それをさっき先生は
人間としての一般性を身につけている、という言い方をしたのです。特別な口にすると恥
ずかしくなるような人間として恥ずかしくなるような成長の逆です。
この記事にあるような成長をしたい人はいますか?』

このお母さんとお父さんは、この小学生らしさを抜かしている、ちゃらちゃらしている
ということを残念に思っているのです。

このように考えると、あなたたちは小学生、6年生です。その小学生として一般性を身に
つけているということの表れとしての「小学生らしい行動、態度」とはどのようなことな
のか考えなさい。

○を黒板に書いて、
これは自分です。
まず最初に、この自分の周りにいる全ての人を書きなさい。
・友達
・クラスの人
・先生
・親
・地域の人
・・・・・
今からこの紙に、いただいたお母さんからの手紙の内容、(黒板の)自分と周りの人との現
在の問題点、「~らしさ」のなくなっていることについて、心当たりのある人は、たくさん
いるでしょう。
ないという人はいますか?

『おかしいな。みんなないんじゃないの?「もう4ヶ月しかない」と本気で思っていたら、
 いまさら『小学生らしさ』『6年生らしさ』は身につけているでしょう。AもBもCもで
きていないのに、やる気も出してなくてしてもいないのに、
 「まだ4ヶ月もある」と考えているのでしょう。「もう4ヶ月しかない」と
 思っていたら、AとかBとかCとかはしているはずだ。だって、もっとしないといけな
いこと、してはいけないと考えて止めなければいけないことがたくさんあるのだから」
 と追い込む。)
多くの人が、小学生らしさをなくしかけているのであれば、このお母さん以外にもこの手
紙の内容のような君達の行動や考え方を悲しみ、残念に思っていることでしょう。
そのような人たちの前で、さっきみんなが言った、
・気をつけの姿勢
・「はい」という返事
・校歌の歌声
・・・・・・
などと言ってもしても、普通の一般性を身につけている大人は見破りますよ。

みんながさっき言ったように、卒業式は、
・先生方
・地域の方
・保護者
・在校生
・・・・
たくさんの方が来ます。
そんな中で、
「あの子、~なんよ」
「あの子、あんなにしているけど、今日だけなんやろね」
・・・・
と思われながら、中身のない、つまり中身のない日々だったということが分かるレベルの
低い気をつけをし、大きな声で歌うのですか?

もう一度言いますね。
今からこの紙に、いただいたお母さんからの手紙の内容、(黒板の)自分と周りの人との現
在の問題点、「~らしさ」のなくなっていることについて、心当たりのある人は、たくさん
いるでしょう。

全て、正直に書きなさい。

(書かせる)

今書いたようなことを卒業式までにはなくす。と決める人は立ちます。

さっき聞いたことを、もう1度聞きます。

卒業式まで、後4ヶ月ある。
「まだ4ヶ月もある」正直に、そう思う人?
「もう4ヶ月しかない」本気で、そう思う人?

君達の6年間がこの4ヶ月の過ごし方で決まる。
4ヶ月間、本気で持てる力を素直に出し続けたら、
「小学生らしい」「6年生らしい」「中学生になる子どもらしい」自分になるでしょう。

今日から、というよりも、「今」から、

さっき書いた今までの「らしくない行動、考え方」はしません。心のゆるみを出しません。
もう一つ、そのやる気を次のような行動の決まりを守って「らしく過ごします」。

プリントを配って、説明をする。

何か質問はありますか?

実行する人。

今日のこの時間の感想をビッシリと書きなさい。

その(この)書いたものは、卒業式の(前の)日に戻します。
先生達もがんばります。
「がんばったね。すばらしいね。」
と先生達に言わせてください。
「らしくなって卒業できます」
と笑顔で言って受け取れるようにがんばってください。


© Rakuten Group, Inc.